日本出版学会賞 受賞記念講演会(阿部卓也 氏)のご案内(2024年12月6日開催)

「いま、学術書にできること
 ――『杉浦康平と写植の時代』をケーススタディに」

 報 告: 阿部卓也(愛知淑徳大学)
      第45回(2023年度) 日本出版学会賞受賞
      『杉浦康平と写植の時代』(慶應義塾大学出版会刊)

 
日 時: 2024年12月6日(金) 19時00分~20時30分(予定)
場 所: オンライン開催(Zoom)および
     会場開催(上智大学四谷キャンパス、10名限定)

*会場開催は「10名限定」のため、申込者多数の場合は抽選となります。
*会場参加の申込締切:11月27日(水)
*当選者には、11月29日(金)までに、使用教室のご案内をさせていただきます。
*参加お申し込みいただきましたみなさま全員に、オンラインの入室用URLをお知らせいたしますので、11月29日(金)までに使用教室のご案内がなかった方(抽選に漏れた方)、または当日やむを得ず会場参加できなくなった方は、オンラインでご参加ください。
 
参加費: 無料
オンライン定員: 100名

申込先:Googleフォームにて受け付けます。
    https://forms.gle/QHJyFVtmRLnQ9Egv7
    上記URLをクリックしご登録お願いします。

オンライン参加の申込締切: 開催3日前(2024年12月3日)
※定員を超えた場合は、先着順とさせていただきます。
※参加お申込みいただきましたすべての方へ、開催前日までに、Zoomの招待URLをお送りします。

主 催:日本出版学会 出版史研究部会・出版デジタル研究部会
 
【開催概要】
 『杉浦康平と写植の時代』(慶應義塾大学出版会、2023年)は、出版文化とデザイン史に関する学術書です。けれども研究者コミュニティの外にいる一般層にも読みやすく、専門的な知識を持たない人々にも意義が伝わることを目指して制作されました。そして本書は日本出版学会賞、毎日出版文化賞、サントリー学芸賞を受賞するなど、その目標をある程度達成することができました。とは言えこの本の制作条件は、予算そのほか一般的な学術書と特に変わりありません。その中で内容や造本にさまざまな工夫を凝らすことが可能になったのは、ひとえに著者が編集者やブックデザイナーと連携し、三位一体で本づくりをおこなったからだと考えています。
 そこで今回の講演では、この『杉浦康平と写植の時代』について、主にメイキングオブ的な話題を中心にお話をしてみたいと思います。はじめに本書の内容を簡単に紹介し、そのうえで企画・準備段階から制作の終盤、あるいは刊行後までを振り返り、作者と出版社(者)の取り組みを率直・自己批評的に語ります。メディア環境が激変する今、あえて書籍という知識フォームを採用することの戦略的な意義とは何でしょうか。ささやかな実践例を題材にしてではありますが、皆さんと共に議論し、可能性を探ることができれば幸いです。