出版界の明治二十年問題
講 師: 橋口侯之介(誠心堂書店店主、東京古典会会員、成蹊大学大学院文学研究科非常勤講師)
著作/『和本入門』(平凡社ライブラリー、2011年)、
『江戸の本屋と本づくり』(平凡社ライブラリー、2011年)、
『和本への招待』(角川選書、2011年)
日 時: 2015年6月1日(月) 18:30~20:30(18:10受付開始)
定 員: 40名 ※要予約、5月1日までは日本出版学会会員を優先して先着順。
会 場: ハイテクセンター2階・第2会議室
東京都中央区八丁堀3-17-9 京華スクエア2階 電話 03-3551-3200
東京メトロ日比谷線・JR京葉線「八丁堀」駅下車A3出口より徒歩2~3分
都営地下鉄浅草線「宝町」駅下車A1・A2出口より徒歩7~8分
参加費: 日本出版学会会員500円、非会員1500円
申込み・問合せ先:
日本出版学会事務局「出版技術・デジタル研究部会」
TEL 03-3313-7347 FAX 03-3313-7348 info@shuppan.jp
※「氏名・電話番号・ご所属・学会員か非学会員か」を明記の上、お申込み下さい。
メールやFAXでお申込みの場合、満席でご参加いただけない場合のみ、ご返信します。
返信がないときは受付けされていますので、必ずご来場下さい。
日本の出版物は、明治期に「和装本」から「洋装本」へと切り替わった。板木を人力で刷摺して作る和本の数よりも、活版印刷を機械で行って作る洋本の数が上回ったのが、明治20年と言われている(国立国会図書館調査)。本を作る技法の変容だけでなく、出版界全体に激変が起こっていた。出版関連組織の改変や取締規則の制定などによって流通システムにもその変化は及び、江戸時代から続く本屋たちは挫折する。これはメンタリティーが関わる問題であったが、この状況は、出版物のデジタル化が進行する現代に重なる。
前回に続いて、誠心堂書店店主として長年、古典籍の売買を手がけてきた橋口侯之介さんに、この「明治二十年問題」に焦点を当ててお話しいただきます。
江戸時代の重要アイテムである板木や、当時の出版の仕組みを示す相合板の出版物、更に明治期に特徴的なボール表紙本や仮綴じ本など数々の実物も提示のうえ、ご解説いただきます。