テーマ:「東京稗史出版社とは何だったのか」
日 時:2012年9月25日(火) 18時30分~20時30分
報告者:磯部 敦 会員(奈良女子大学研究院・准教授)
【開催趣旨】
明治十五年から明治十八年の、わずか三年という短い活動期間ではあったが、明治期の出版史を考えるうえで東京稗史出版社のありようはきわめて示唆的であるように思う。活字翻刻本、政治小説、速記本、漢籍といったジャンルをまたいだ出版物、半紙本という書型、清朝活字という選択、予約出版という出版方法、印刷所兼業という業態。一見ばらばらのように見えるこれらの要素は、私見では、明治という時代の心性を体現しているといえるのである。東京稗史出版社とは何だったのか、その史的意義について報告する。
また、あわせて出版研究の方法論についても報告する。一次史料が皆無の東京稗史出版社を考察するにあたって取りえた方法、諸史料の有効性と限界について、銅版草双紙研究や新聞研究での成果をふまえて考えてみたい。
【報告者のプロフィール】
1974年、新潟県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。著書に『出版文化の明治前期―東京稗史出版社とその周辺―』(ぺりかん社、2012年)、『明治前期の本屋覚書き 附.東京出版業者名寄せ』(金沢文圃閣、2012年)。
会 場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1004教室
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階
*「梅田コマ劇場」「ホテル阪急インターナショナル」のあるビルです。
オフィス用エレベーターをお使いください。
交 通:阪急梅田駅茶屋町口徒歩5分、JR大阪駅北口徒歩8分、
地下鉄梅田駅徒歩8分
参加費:会員300円・非会員500円
会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
終了後,懇親会を予定していますので,ご自由にご参加ください。
関西部会担当:湯浅俊彦
連絡先:立命館大学
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
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