【発表趣旨】(木村 涼子氏)
昨年(2010年8月)吉川弘文館より刊行していただいた拙著『〈主婦〉の誕生−婦人雑誌と女性たちの近代』では,大正期から昭和初期にかけての大衆婦人雑誌を対象として,読者層と読者のニーズ,誌面で展開されていた女性像,とりわけ「主婦」という女性に割り振られた役割に関してもとめられる規範や技能,また,連載小説や読者の欲望を喚起したであろうファンタジックな要素などについて,内容分析・物語分析などの手法を通じて多面的な分析をおこないました。
今回の報告では,以上の内容の概要とともに,その後すすめている,婦人雑誌上で展開された種々の論争史研究に関する補足的な報告を追加できればと考えています。また,最近では,この3月の東日本大震災を鑑みて,あらためて戦前の関東大震災の際の婦人雑誌の反応などを考察したいとの思いをもっています。それらの追加分については,どこまですすめられるか未定ですが,まずは拙著に関して,さらにその後の研究方向について,参加者の方々から,いろいろとご批判・ご感想を頂戴できることを期待しています。
報告者:木村涼子 氏(大阪大学大学院人間科学研究科教授)
日 時:2011年6月2日(木) 18時30分〜20時30分
会 場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1001教室
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階
*「梅田コマ劇場」「ホテル阪急インターナショナル」のあるビルです。
オフィス用エレベーターをお使いください。
交 通:阪急梅田駅茶屋町口徒歩5分,JR大阪駅北口徒歩8分
地下鉄梅田駅徒歩8分
参加費:会員300円・非会員500円
会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
終了後,懇親会を予定していますので,ご自由にご参加ください。
関西部会担当:湯浅俊彦
連絡先:
立命館大学文学部
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