■ 2010年度 日本出版学会 総会・春季研究発表会 開催
去る2010年4月24日(土)東京経済大学 国分寺キャンパスにおいて,「2010年度 日本出版学会 総会・春季研究発表会」が開催され,2分科会,10項目の研究発表が行われた。午後からは,恒例の総会と記念シンポジウムが開催され,延べ120名の会員の出席で,成功裏に議題を終えた。
以下,研究発表は次の通りである。
《研究発表 第1分会》
「雑誌編集長のリーダーシップと業績に関する分析」 姜 理惠
「情報バリアフリーをめざして――広がりつつあるSPコード(第3報)」 深見拓史
「紙の本と電子書籍についてのWebによる意識調査」 矢口博之
「アマゾン・アップルの電子出版で拡大する新しい“紙の書籍出版”の形を考える」 主藤孝司
《研究発表 第2分会》
「『実業之日本《支那問題号》』と商務印書館」 稲岡 勝
「明治前期における“コピライト”概念の一考察
――その翻訳という営みを通して」 堀井健司
「ナチ時代のBertelsmann社」 佐藤隆司
「森田草平『輪廻』をめぐる問題
――検閲,伏字,ページ差し替え,差別問題」 牧 義之
《特別シンポジウム》
「電子書籍産業の検証――コンテンツ流通,デバイス,知財ビジネス」
パネリスト:佐々木隆一(モバイルブック・ジェーピー)
桑田 良輔(プロジェクトファーイースト)
村瀬 拓男(弁護士)
司 会:植村 八潮(東京電機大学出版局)
なお,総会終了後,恒例の“懇親会”が開かれ,久しぶりに見る顔を揃えてにこやかに懇談する風景が見られた。