日本出版学会 関西部会のご案内(2015年5月12日)

■日本出版学会 2015年度第1回(通算第88回)関西部会のご案内

テーマ: 「出版と批評の来歴――『批評メディア論』をめぐる合評会」

        大澤 聡氏(会員・近畿大学)× 福嶋 聡氏(会員・ジュンク堂難波店)

日 時: 2015年 5月12日(火) 18時30分~20時30分
会 場: 関西学院大学大阪梅田キャンパス 1405教室
       http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
       大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階
 *「梅田コマ劇場」「ホテル阪急インターナショナル」のあるビルです。
  オフィス用エレベーターをお使いください。

交 通: 阪急梅田駅茶屋町口徒歩5分、JR大阪駅北口徒歩8分、地下鉄梅田駅徒歩8分
参加費: 会員300円・非会員500円

会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
終了後,懇親会を予定していますので,ご自由にご参加ください。

関西部会担当:湯浅俊彦
連絡先:
立命館大学
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
TEL:075-466-3136(研究室直通)
FAX:075-465-8188(文学部事務室)

【概要】
 2015年度の1回目の関西部会では、今年1月下旬に初の単著『批評メディア論―戦前期日本の論壇と文壇』(岩波書店)を上梓、話題となっている大澤聡会員をお迎えし、福嶋聡氏が書評するスタイルで核心に迫っていきます。

 「『批評メディア論』は「批評」の来歴を検証すると同時に、それを商品ならしめてきた「出版」の来歴を検証した本でもあります。そのことは序章の読了後にもすぐご理解いただけるはずです。「批評」と「出版」の交差点をその起源に立ちかえりながら現代と接続するかたちで、福嶋聡さんと、そしてみなさんとじじっくり対話できればと考えております。新しい出版論につながることを願っています。」(大澤聡氏)

 「文学を、思想を批評し、更に批評を批評する。批評一般の有効性もまた、批評の対象になる。そうしたコンテンツの連鎖を、起源に遡って濃密に論じた大澤聡さんの『批評メディア論』を書評し、著者と対談する。重層的な議論にみなさんを巻き込んで、メディアが更に多層化した今日的状況の中での批評、出版の意味を、語り合いたいと思います。」(福嶋聡氏)

 通常の部会から多少スタイルを変更し、書評を基点とした対話・合評形式による進行となります。会員・非会員を問わずに多数のご参加をお待ちしております。なお、事前に著作をお読みいただきますと、議論も盛り上がりますのでよろしくお願いします。ぜひ、ご参加ください。

【大澤聡氏 プロフィール】
 1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、近畿大学文芸学部専任講師。専門はメディア史。各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する批評・論文を発表。
 編著に『戦前期「論壇時評」集成――1931‐1936年』(金沢文圃閣)、『コレクション・モダン都市文化 第87巻 図書館と読書』(ゆまに書房)などがある。

【福嶋聡氏 プロフィール】
 1959年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。1982年、(株)ジュンク堂書店入社。2009年より、難波店店長。著書に「劇場としての書店」(新評論)「希望の書店論」(人文書院)「紙の本は、滅びない」(ポプラ社)など。