「関西部会“臨時増刊”の開設にあたって」
日本出版学会関西部会 湯浅 俊彦・部会長(立命館大学)
今日、デジタル化とネットワーク化を特徴とする社会において、出版メディアも大きく変容し、出版研究は大きな転換点を迎えつつある。このような時に日本出版学会関西部会では、日本出版学会のホームページに従来からの関西部会の活動をさらに発展させる目的で、“臨時増刊”として部会報告の詳細版等を発信する場を新たに開設することとなった。
関西部会では近年、出版史研究の手法を討議するシリーズ企画を立て、部会としてその方法論について探求してきた。また電子出版や電子図書館についての発表の場も積極的に提供してきた。このような関西部会における活発な討論が「出版学」の発展に寄与し、新たな研究につながっていくことを期待している。
人は新しいぶどう酒を古い皮袋に入れるようなことはしない。「関西部会 ”臨時増刊”」はWebサイトの利点を活用し、出版研究に関する情報を必要とする人々に届けるために開設された。出版研究に関心を寄せる多くの方々のご協力をぜひともお願いしたい。
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