「出版史研究の手法を討議するその4:
文学研究と出版・検閲研究の接続点」
報告者:牧 義之氏(会員・日本学術振興会特別研究員PD)
日 時:2015年2月11日(水・祝) 15時00分~17時00分(終了しました)
会 場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1401教室
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階
*「梅田コマ劇場」「ホテル阪急インターナショナル」のあるビルです。
オフィス用エレベーターをお使いください。
交 通:阪急梅田駅茶屋町口徒歩5分,JR大阪駅北口徒歩8分,地下鉄梅田駅徒歩8分
参加費:会員300円・非会員500円
会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
終了後,懇親会を予定していますので,ご自由にご参加ください。
【要旨】
関西部会では,会員間,研究者間で,「出版史研究」のより活発な議論と成果の進展のため,ベースとなる研究手法,研究の進め方,評価モデル,定義などを共有し,その意味を探ることを目的に「出版史研究の手法を討議する」研究会シリーズを開催しております。このシリーズでは雑誌媒体の言説分析の報告が続きましたが,今回は文学研究に主軸を置きながら出版,検閲制度に関する研究を行なっている牧会員に,これまでの研究業績の研究手法やねらいについて報告していただきます。
報告者は2014年12月に単著『伏字の文化史―検閲・文学・出版―』(森話社)として,これまでの業績をまとめました。研究対象に特定の作家や作品を絞らず,伏字という記号から様々な作品を分析するという手法は,作品の新たな読解を到達目標とする従来の文学研究からは異色のものです。
内務省を中心に行われた戦前・戦中期における検閲制度の実態や変遷を考究するには,諸言説をある程度通史的に見る必要があります。それぞれの時期に発表された文学作品に表れた傾向や影響を「検閲」という視点から分析することは,日本の近代言説の形成の一側面を明らかに出来ると考えます。文学研究と出版研究の接続は可能なのか,その接続点はどこにあるのかを考えて見たいと思います。
関西部会担当:湯浅俊彦
連絡先:
立命館大学
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
TEL:075-466-3136(研究室直通)
FAX:075-465-8188(文学部事務室)