近現代出版物の製本構造について
~本を解体してみる
我が国は「和装から洋装へ」という明治初年の近代化に伴い,書物の形態についても劇的な変貌を遂げた。印刷方法と使用素材の違いが,構造の違いとなって表出したのである。
もっとも,洋式製本の時代になってからも,製本方法や接着剤等の開発は日夜行われており,外見からはわかりにくいが,機械製本された本にもバリエーションがあって,その造りは一様でない。
そこで,出版物の製本構造はどうなっているのか,明治から平成に至る数々の出版物を実際に解体してみることによって,その違いについての理解を深める機会を持ちたいと思う。表紙や見返し,背貼り素材を本体部分から剥がし,本文折丁の綴じまでを解いて,素材や構造がどうなっているのかを調べる。なお,参考までに江戸・明治期の和装本や手製本の洋装本についても,比較材料として取り上げたい。
時代ごとの数多くの本について,解体した状態をごらんいただける貴重な機会です。ぜひご参加下さい。
報告者: 田中栞(日本出版学会理事,東京製本倶楽部会員)
日 時: 2013年7月12日(金)18:30~20:30
※人数把握および準備の都合上,事前申込みをお願いします。
会 場: 日本大学法学部三崎町校舎 10号館6階1062講堂
JR総武線「水道橋」駅東口または都営三田線「水道橋」駅A2出口
から徒歩約5分
参加費: 学会員500円,非会員1000円
申込み・問合せ先:
日本出版学会事務局「出版技術・デジタル研究部会」「出版史研究部会」
TEL 03-3313-7347 FAX 03-3313-7348 info@shuppan.jp
※学会員か非学会員かを明記の上,お申し込み下さい。
主 催:
日本出版学会
出版技術・デジタル研究部会(担当/田中栞),出版史研究部会