■雑誌研究部会(歴史部会と共催) 2011年3月16日(水)18:30~20:30 開催
「長谷川時雨と慰問雑誌」
近代文学者長谷川時雨(1879~1941)は女性文芸誌『女人藝術』(1928~1932)を出版したことで知られているが,1933年には,林芙美子,佐多稲子,宮本百合子ら多くの女性作家を引き連れ,全女性進出を標榜する「輝ク会」を結成し,機関紙『輝ク』を発行した。さらに,日中戦争が激化する中,陸海軍恤兵部の出資による3冊の文集『輝ク部隊』『海の銃後』『海の勇士慰問文集』を制作した。
今回の報告では,時の権力と対峙していた時雨が銃後支援へと変容していく過程を探り,文集が付録または別冊としてついた戦地満州の陸軍兵士向け慰問雑誌『陣中倶楽部』(陸軍恤兵部発行・大日本雄辯會講談社編集),海軍兵士向け慰問雑誌『戦線文庫』(海軍恤兵係発行・興亜日本社編集)に関して,出版の背景,制作の経緯,内容の解明を試みる。
報告者:押田信子(横浜市立大学大学院都市社会文化研究科博士課程)
日 時:2011年3月16日(水)18:30~20:30
場 所:東京電機大学出版局 会議室(10号館4階)
http://atom.dendai.ac.jp/info/access/kanda_map.html
参加費:会員 無料 非会員500円
交 通:JR 御茶ノ水駅・神田各駅より徒歩10分
地下鉄 新御茶ノ水駅・小川駅・淡路町各駅より徒歩3~5分
※住所は以下で検索してください。
東京都千代田区神田錦町2-5-1
※東京電機大学(本館・7号館・5号館・御茶ノ水アネックス)の守衛に
出版局の場所をおたずねください。
◆申し込み先:
雑誌研究部会(吉田則昭)
yoshida.noriaki@gmail.com
*会場の都合もございますので,事前申し込みをお願いします。