「デジタル時代に移りゆく学術出版市場――欧米の学術雑誌と大学教科書を中心に」
講師: 船守美穂 (国立情報学研究所)
日時: 2019年3月26日(火) 18:30~20:30 (18:00受付開始)
場所: 専修大学神田キャンパス 5号館4階541教室 (定員100名)
東京都千代田区神田神保町3-8
https://www.senshu-u.ac.jp/access.html
交 通: 水道橋駅 JR中央線 西口 徒歩7分
神保町駅 東京メトロ半蔵門線,都営三田線・新宿線 A2出口 徒歩3分
九段下駅 東京メトロ半蔵門線,都営新宿線 5番出口 徒歩3分
参加費: 1000円 (出版学会会員および学生は無料)
申込・問い合わせ先:
学術出版研究部会長・橋元博樹
hashimoto@utp.or.jp
主催: 日本出版学会・学術出版研究部会
【講演概要】
デジタル化が進みインターネットが一般化するに従い、学術情報の多くがデジタルで流通するようになっている。これらデジタルコンテンツの中には、A)研究仲間あるいは教員-学生間の情報共有のために作成され、無償で流通しているものもあれば、B) 従来、学術出版の営みにおいて制作されていた学術出版物がデジタルに移行し、有償の商品として流通しているものもある。いずれの場合も流通するのは、同じ研究者が作成したコンテンツのため、B)はA)からの競争に常に晒され、なんらかの付加価値の付与や、別途収入源の確保といったビジネスモデルの変革を余儀なくされている。
欧米の学術雑誌と大学教科書ではこのようなA)とB)との間の軋轢が顕著で、さまざまな付加価値をつける試みやビジネスモデルの変革がなされている。一方でそれに対する高等教育界からの反発や迎合の動きも起きている。
本講演では、こうした欧米の学術出版市場の動きを紹介し、デジタル時代の学術出版のあり方について示唆を与えたい。
(船守美穂)