○戦場での読書行為――陸軍発行慰問雑誌の比較を通して
中野綾子 (早稲田大学教育学研究科博士課程・日本学術振興会特別研究員)
○大阪屋号書店・再考――外地/内地を結ぶ書物流通
日比嘉高 (名古屋大学大学院文学研究科准教授)
日 時:2014年2月15日(土) 13時30分~16時45分(予定)
会 場:上智大学四谷キャンパス 7号館4階 共用室A
東京都千代田区紀尾井町7-1
(当日,最寄の北門は閉門ですのでご注意ください)
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
交 通:JR・地下鉄 四ッ谷駅 徒歩5分
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya
参加費:会員300円,非会員500円
定 員:30名(会員優先)
■論題および発表者
○戦場での読書行為――陸軍発行慰問雑誌の比較を通して
中野綾子(早稲田大学教育学研究科博士課程・日本学術振興会特別研究員)
慰問雑誌としては,陸軍の『陣中倶楽部』,海軍の『戦線文庫』が著名ではあるが,本報告では主に中国で慰問雑誌として配布されていた『陣中倶楽部』と『兵隊』の二誌の比較考察を行う。なぜなら,中国の前線で兵士に配布されていたこの二誌は,同日に創刊され,同じ場所に流通し,最終的に陸軍恤兵金によって運営されていたからである。物資の限られた前線においてなぜ二つの慰問雑誌が存在したのか。二誌を比較考察することで,戦場での読書行為の様相を浮かび上がらせたい。
○大阪屋号書店・再考――外地/内地を結ぶ書物流通
日比嘉高(名古屋大学大学院文学研究科准教授)
1941年の日配成立以前において,外地向けの書籍取次として著名だったのは大阪屋号書店だった。たしかに満洲や朝鮮半島における存在感は大きかったようである。だが,外地と内地を結ぶ書物流通が,この大阪屋号書店にだけ代表させられてきた傾向はないだろうか。この報告では,同書店も含め,東京堂などの元取次,三省堂などの中規模取次,そして外地各都市の大規模書店などといった他の業者の活動を俯瞰し,日配以前の外地/内地を結ぶ書物流通の輻輳ぶりをあぶり出したい。
■申込み方法
「氏名・電話番号・ご所属」を明記の上,件名に「出版史研究部会申込」とご記入の上,下記までお申込みください。満席等の場合のみ,御連絡させていただきます。
・申込先(日本出版学会事務局)e-mail(info●shuppan.jp) FAX 03-3313-7348
・内容等に関するお問い合わせ
(出版史研究部会 柴野京子 shibano●sophia.ac.jp)
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