日本出版学会 関西部会のご案内 (2019年7月13日開催)

■ 日本出版学会2019年度第2回(通算第107回)関西部会のご案内

テーマ:「近代文芸と出版編集――挿絵と口絵の問題系を考える」

 文学作品の挿絵や口絵のイメージは、作者と編集者がどのように作り上げるのか? 文学研究と出版史研究が交差するテーマを3人の報告をもとに議論を深めていきたいと考えます。

日時:2019年7月13日(土)13時30分~16時20分(開場 は13:10から)
会場:大阪市立大学学術情報総合センター セミナールーム(6F)
   https://libweb.media.osaka-cu.ac.jp/?page_id=112
    大阪市住吉区杉本3-3-138

交通:JR西日本 阪和線「杉本町駅」下車 東南へ徒歩約5分

   *会場費を参加者で均等割りします。
   *会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
   *いつもと開始時間が異なっていますのでご注意ください。

基調報告:「絵画という戦略―明治作家と口絵・挿絵―」
 出口 智之 (東京大学)
 明治の作家たちはごく一般的に、自作の口絵・挿絵の下絵を描いて絵師たちに指示を与えていた。では文字テキストとは別に、彼らはそうした絵をどのように活用しようとしたのだろうか。その戦略と問題点から、江戸より続くこうした慣習の帰趨を追う。

報告1:「文学作品と絵画:近代木版口絵の制作に携わった人びととその関係」
 常木 佳奈 (会員、立命館大学/日本学術振興会特別研究員〈DC〉)
 近代文学書に付された木版口絵および関連資料を取り上げ、小説作者や画家、職人、そして出版社がどのように口絵制作に携わっていたかについて問題提起する。

報告2:「新聞連載の挿絵の編集:下村悦夫『愛憎乱麻』」
 中村 健(会員、大阪市立大学)
 昭和初期、1928年に東西の朝日新聞で連載された「愛憎乱麻」は、大阪版は岩田専太郎、東京版は小田富彌が担当した。連載中の挿絵に焦点をあてると、画家が異なるにもかかわらず同じ構図のものが数多くみられる。この事例をもとに挿絵の編集に関する問題提起を行う。

関西部会担当:湯浅俊彦 
連絡先
追手門学院大学国際教養学部国際日本学科
〒567-8502
大阪府茨木市西安威2-1-15 
TEL:072-665-5468
FAX:072-643-9432