学会誌『出版研究』目次(第16号;1985年~第20号;1989年)


16号(1985年)/ 17号(1986年)/ 18号(1987年)/ 19号(1988年)/ 20号(1989年)

出版研究 16号(1985年)

■ 論文

   明確になった活版印刷の源流
     ――ウイリアム・ガンブルの来日について

矢作勝美

   神の道
     ――東から西へ

石橋正子

   新聞紙条例と讒謗律の犠牲者
     ――明治初期出版変転 一

彌吉光長

   明治前期教科書出版の実態とその位置

稲岡 勝

   明治前期における新聞雑誌の売捌状況
     ――巌々堂を中心にして

山口順子

   終戦直後における出版広告とその周辺

福島鑄郎

   幼稚園における絵本の実態調査

山田 實/角田玲子/斎藤 進

   出版における複製の構造
     ――同一性について

吉田公彦

■ レポート

   出版界におけるニューメディアの波

池田恵美子

   サンプルメント・マガジン『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』好調の背景

竹内和芳

■ 書評

   巳之吉の書物愛

鈴木 均

   内からの法制としての著作権法

宮田 昇

■ 第二回国際出版研究フォーラム報告

   韓国出版界の当面する問題と出版学研究

安 春根

   機械翻訳と活字メディア

カルラ・デジャン

出版研究 17号(1986年)

  「読者層」(Reading Public)と「リテラシー」(Literacy)のあいだ
     ――イギリス出版史研究点描

香内三郎

  初期『キング』の読者層とその意識
     ――大衆読者への一アプローチ

永嶺重敏

  私の体験した不読者開拓運動

叶沢清介

  雑誌のシュトルム・ウント・ドランク期
     ――明治初期出版変転 二

彌吉光長

  戦時下、産業・文化団体の機関誌について
     ――もう一つの資料の解明

福島鑄郎

  報告 書店の直面する問題点
     ――業種から業態に移行をせまられる書店

能勢 仁

  出版業と産業化の実証研究 一
     ――出版物の量産と製本の技術革新について

小出鐸男

  ブックデザインの現在
     ――図書の設計に携わる者たち

松本八郎

  地図出版の現状

松本忠雄

出版研究 18号(1987年)

■ 論文

   国際コミュニケーションとしての出版

箕輪成男

   日本における海外著作権の変遷とその対応

宮田 昇

■ 事例研究

   日中交流の場としての戸田書店
     ――戸田書店上海出展記録

戸田 寛

   カラーブックス英文版について

今井悠紀

   アメリカ版『エル』の成功
     ――Americanization of Elle

尾島恵子

■ 文献研究

   雑誌の海外ライセンス出版
     ――International Magazine Licensing

竹内和芳

■ 論文

   「原亮三郎」伝の神話と正像
     ――文献批判のためのノート

稲岡 勝

   出版業と産業化の実証研究 二
     ――書籍割賦販売の台頭と衰退

小出鐸男

   電話帳出版と創業期のL・M・ベリー社

田村紀雄

   『学術用語集』における使用漢字の変遷

牧野正久

   文芸社会学試論
     ――創作から読者と視聴者までの関係について

彌吉光長

出版研究 19号(1988年)

■ 論文

   「印刷革命」と「読書革命」のあいだ
     ――ヨーロッパ、アメリカ出版史研究の現状と問題

香内三郎

   戦前の女性読書調査
     ――女工・職業婦人・女学生を中心に

永嶺重敏

   出版業と産業化の実証研究 三
     ――雑誌広告収入の変遷について

小出鐸男

■ レポート

   新聞読書欄の現在
     ――「産経」新紙面が投げかけるもの

林 邦夫

   アジア・太平洋地域の図書開発共同事業
     ――アジア・太平洋地域共同出版事業を中心にしながら

田島伸二

   人文・社会科学全文テキスト・データベースと出版

岡谷 大

■ 資料紹介

   近代出版に関する復刻版資料

稲岡 勝

■ 論文

   雑誌の構成順序
     ――『サイエンス』誌を主題にしたケース・スタディ

森 啓

出版研究 20号(1989年)

■ 第二十号特集 八〇年代の出版研究
     ――回顧と展望

   八〇年代の出版学を顧みる
     ――あいさつに代えて

清水英夫

   近世出版史

岸 雅裕

   近代出版史研究

山口順子

   「出版の自由」論
     ――一九八〇年代の回顧と問題

新井直之

   緊張状態の著作権
     ――八〇年代の国内文献から

野々村敞

   「読書論」の現在

植田康夫

   出版産業論
     ――望まれる共同研究

小松謙二郎

   印刷・製本・ニューメディア

清水真輝雄

   出版関係文献年表
     ――昭和五十四年十月~平成元年九月

大久保久雄

   日本出版学会の二十年

林 伸郎

■ 論文

   ドイツ理工系出版界の構造分析
     ――第一次大戦後の興隆期について

牧野正久

   出版業と産業化の実証研究 四
     ――編集プロダクションの成立と発展

小出鐸男

   官報創刊と福沢諭吉の官報新聞発行の挫折
     ――井上毅の画策を中心として

木野主計

   高度情報社会におけるメディアとしての出版
     ――ニューメディアと出版

岩崎勝海

■ 資料紹介

   資料・西漢紙論争

石橋正子

■ 研究ノート

   文部省蔵版教科書の地方における翻刻実態
     ――宮城県を例として

渡辺慎也

■ 記録

   第四回国際出版研究フォーラム
     ――「東アジア文化圏における出版開発と交流」の記録

   一九八八年度 日本出版学会 主要研究活動記録