第15回 国際出版研究フォーラム 開会式

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第15回 国際出版研究フォーラム 開会式


日本出版学会会長あいさつ
川井良介
(日本出版学会会長・東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科長)

 この国際シンポジウム「転換期におけるメディアとしての出版」は,東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科博士課程開設10周年を記念して,出版学会との共催で開催されます。

 これまで,2011年度までに,コミュニケーション学研究科では122名の修士を,16名の博士を世におくりだして来ました。二人目の博士は韓国からの留学生でした。またこれまでに4名の中国からの留学生が博士号を取得し,母国で教鞭をとっています。
 日本の近代科学の多くは学問は,西欧に範をとっています。しかし,出版学は欧米にモデルがなく,内発的に発展してきたことは,日本の出版学の特長ともなっています。また欧米における出版研究は出版の歴史,出版開発,出版教育など個別テーマの学会が中心といわれるのに対し,韓国,中国,日本をはじめとする東アジアの出版研究は,出版現象をトータルで把握しようとする特性を持ちます。「分析から総合へ」といわれる今日,こうしたアプローチは大変有効であると思われます。
 今回のパネルディスカッションやセッションでの発表が,研究を促進するとともに,電子出版など出版産業の振興に役立つヒントを提供することを願っています。
(文責:志村耕一)