日本出版学会 関西部会のご案内 (2013年6月27日)

■日本出版学会 2013年度 第1回(通算第78回)関西部会のご案内

板木研究の現在――到達点と課題

報告者:金子貴昭氏(立命館大学・衣笠総合研究機構)

日 時:2013年6月27日(木) 18時30分~20時00分

 【発表概要】
板木は,近世出版において,板本を印刷するための道具であり,版権の所在を明示する存在であった。つまり板木は近世出版の根本を支える装置であった。従来,文芸研究・出版研究などにおいて,研究資料としてさかんに用いられてきた板本に比べ,板木が顧みられることはほとんどなかったが,この十数年の間,永井一彰氏や発表者の研究により,ようやく脚光を浴びつつある。しかし,板木研究の歴史は浅いだけに,板木を基礎資料として捉える向きは,まだ弱いといわざるを得ないだろう。本発表では,今後の板木研究の発展のために,これまでの到達点は何か,これからの課題は何かについて,拙著『近世出版の板木研究』(2013,法藏館)を基点に考えたい。

 【報告者のプロフィール】
1976年,広島県生まれ。2010年,立命館大学大学院文学研究科人文学専攻日本文学専修博士課程後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員,文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」(立命館大学)ポストドクトラルフェローを経て,立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー,立命館大学・奈良大学非常勤講師。

会 場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1002教室
    http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
    大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階
 *「梅田コマ劇場」「ホテル阪急インターナショナル」のあるビルです。
   オフィス用エレベーターをお使いください。
交 通:阪急梅田駅茶屋町口徒歩5分,JR大阪駅北口徒歩8分,
    地下鉄梅田駅徒歩8分

参加費:会員300円・非会員500円

会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
終了後,懇親会を予定していますので,ご自由にご参加ください。

関西部会担当:湯浅俊彦
連絡先:立命館大学
    〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
    TEL:075-466-3136(研究室直通)
    FAX:075-465-8188(文学部事務室)